湘南新宿ラインとは

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●湘南新宿ラインの概要
E231系  湘南新宿ラインとは、宇都宮線〜横須賀線および高崎線〜東海道線をそれぞれ新宿経由で直通運転する列車(路線)の愛称名です。
 以前は基本的に上野駅発着だった宇都宮線・高崎線が、1988年にそれぞれ毎時1本程度ずつ池袋駅発着となり、その後1995年に新宿駅まで乗り入れるようになりました。そして2001年に、宇都宮線からの列車を横須賀線に、高崎線からの列車を東海道線に直通・相互乗り入れするような形にした上で、本数を拡大したのがこの湘南新宿ラインです。
 2001年の運行開始当時は東海道線・横須賀線側からの新宿駅折り返し列車も設定されていましたが、2004年10月のダイヤ改正で新宿駅折り返しはなくなり、全列車が大宮〜大船間を直通するようになり、運転本数も1日38往復から64往復へと大幅に拡張されました。
 現在は、宇都宮線〜横須賀線の系統と東海道線〜高崎線の系統がほぼ交互に運行されており、大宮駅〜大船駅間の運行数は日中が概ね毎時4本程度となっています。E231系もしくはE233系(4ドア車両)の10両または15両編成で運転されており、全列車4号車と5号車には2階建てのグリーン車を連結しています。
 なお「湘南新宿ライン」と称される列車は、この路線を運行する普通列車・快速列車・特別快速のみに限られています。特急列車などで「湘南新宿ライン経由」などとは表示されません。また普通列車などであっても、直通先路線に入った場合は「湘南新宿ライン」ではなく直通先の路線名・種別で案内されることがあります。

●通過路線について
路線図  ここでは共通する大宮駅〜大船駅についてを記載します。なお、基本的に湘南新宿ラインは、貨物線の旅客列車化路線となっています。
 大宮駅から東北貨物線に入ります。この線は、京浜東北線・宇都宮線・高崎線(上野東京ライン)に並行しています。さいたま新都心駅・浦和駅には、宇都宮線・高崎線の中距離電車は停車しますが、現時点では東北貨物線にホームがないため、湘南新宿ラインは通過となっています。
 赤羽駅に停車し、王子駅を通過すると、宇都宮線、高崎線は尾久駅に向かって左に分かれ、湘南新宿ラインは京浜東北線に沿って走っていきます。その後、上中里駅を過ぎてから、湘南新宿ラインは京浜東北線から右に分かれ、トンネルを通って、山手線の内側に回り込みます。
 ここからは山手貨物線と呼ばれる線になります。駒込駅を通過し、池袋駅に入り埼京線と合流します。ここから大崎駅までは、埼京線と同じレールの上を走ることになります。
 大崎駅で、埼京線の乗り入れるりんかい線と分かれ、横須賀線の走る線路と立体交差をします。
 この先は一般的には横須賀線と呼ばれる、戸籍上は東海道本線の線路です。横須賀線方面に向かう列車は西大井から横須賀線同様に停車する一方、東海道線方面に向かう列車は、東海道線の停まらない駅には停まりません。
 鶴見駅を通過すると、京浜東北線や東海道線と同じ敷地を走ることとなりますが、戸塚駅までは、湘南新宿ラインの列車はどの列車も横須賀線の線路を走っていきます。
 そして戸塚駅を出てすぐ東海道線方面に向かう列車は東海道線の線路に移り、大船駅には東海道線方面に向かう列車と横須賀線方面に向かう列車で違う線路に入ることになるのです。

●湘南新宿ラインの歴史
115系  ここでは湘南新宿ラインの運行開始から現在までを詳しく見ていくことにします。
 2001年9月21日、宇都宮線・高崎線から新宿駅を経由して横須賀線・東海道線へと直通する新ルート開業が発表され、この路線の愛称を「湘南新宿ライン」とすることが決定されました。
 2001年12月1日のダイヤ改正から湘南新宿ラインの運転が開始され、当初は日中のみ設定となりました。
 2002年12月1日のダイヤ改正では、東京臨海高速鉄道りんかい線の全線開通と、大崎駅の埼京線・りんかい線用ホームの供用開始に伴い、全列車が大崎駅に停車するようになったほか、夕方〜夜間を中心とした増発もあわせて実施され、今まで25往復だった運行が38往復に拡大されました。
211系  2004年10月16日のダイヤ改正で湘南新宿ラインの運行は大きく変わりました。新たに特別快速が設定されたほか、新宿での折り返し列車がなくなり、全列車が大宮駅から大船駅間を通る直通運転となります。また1日38往復から64往復へと大幅な増発も行われ、運転時間帯を全日に拡大しました。なお、このダイヤ改正で全列車がE231系での運行となり、115系・211系・215系・E217系は運用から撤退しました。
 そして2008年3月15日にダイヤ改正が行われました。平日朝の時間帯に宇都宮線〜横須賀線系統の列車を1往復増発し、1日64往復から65往復へと運行が拡大されました。なお、土休日は62往復のままです。
 2009年3月14日のダイヤ改正では、夜間帯に高崎線〜東海道線系統の列車が1往復増発され、平日が66往復、土休日は63往復となりました。
 2010年3月13日のダイヤ改正では、横須賀線の武蔵小杉駅が開業し、湘南新宿ラインの全列車が停車するようになりました。
 2013年3月16日のダイヤ改正では、浦和駅の湘南新宿ラインホームが完成し、湘南新宿ラインの全列車が停車するようになりました。また、高崎線〜東海道線系統の列車が1往復増発され、現在は平日が67往復、土休日は64往復となっています。
 2015年3月14日のダイヤ改正では、「東北縦貫線計画」とよばれていた、宇都宮線・高崎線・常磐線から上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する「上野東京ライン」が開通。これに合わせて湘南新宿ラインでもE233系の運行が開始されました。

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